代表理事あいさつ
公共事業を支える建設技術は、それぞれの時代の変遷を経て社会資本を形成してきました。
現在の社会基盤を構成する諸施設は、様々な時代の建設技術の結晶であります。
近年の建設分野における情報化の流れは、建設技術のITC化に対応した新たな社会インフラの導入
を招来し同時に基盤整備がほぼ充足した今日、社会基盤の健全な機能の持続に向けた維持管理が
求められています。
このことから次の時代に向けて先人が培ってきた技術、現在の最先端技術を伝えていくことが
大変重要な事になっております。
これらの技術の継承活動を行うことを目的として2016年(平成28年)に「一般社団法人建設イノ
ベーション推進機構(Inovation Promotion Agancy for Construction (=IPAC)」を設立しました。
本IPACは2016年(平成28年)に設立以降、翌年2017年(平成29年)より
道路、河川、港湾、農業等の技術をテーマとした講演会を年一回開催してきました。
2021年(令和3年)からはコロナの影響もあり、会場での講演会からZoomでの講演会に切り替え
また2022年(令和4年)からはあわせて最新技術を用いた点検、モニタリング、維持管理等の
講演会を適宜実施しております。
技術の継承は、特に地方自治体において技術の担い手の不足や、
今まで培ってきた技術資料の散逸等により、円滑に進んでいるとは言えません、
これらの技術の継承を図ることが今後の社会基盤の構築、維持管理に大変重要な事であります。
本IPACはこれからも「技術の継承」の活動を行うと共に、
情報化に向けての研究活動、関連各種の新技術の紹介等タイムリーな講演会を実施し
技術者への支援活動を行い、建設技術の発展に寄与したいと考えております。
今後さらなる活動に向け、なお一層のご理解とご協力を賜れば幸いに存じます。
一般社団法人 建設イノベーション推進機構
代表理事 山口 篤志